人気ブログランキング | 話題のタグを見る

マクロビオティックへの移行時の心得「排泄を知る」

生徒さんから先日、マクロビオティック移行期の排泄について質問を頂きました。 マクロビオティックを取り入れ始め、体が変化している途中、または排泄によって体験する症状についてのご相談でした。皆さん始めてのことですから、この機会に私の体験も含め、お話したいと思います。

マクロビオティックを食と生活に取り入れ始めると、体と心が変化していきます。身体的には血が変わるといわれています。 人間の白血球は短いものは一日、長くて10日、文献によっては2週間といわれる寿命ですが、赤血球に比べてずっと早く一新します。形も赤血球よりも大きいそうで、比べると陰性とわかりますね。 
それにくらべ、赤血球が一新するには、120日かかるといわれています。(寿命が120日だからです)陽性なんですね。 血液の中にも陰陽があるんです!
ですから、マクロビオティック食を取り入れ始めて、血(白血球と赤血球全て)が一新する間、大体3~4カ月が移行期といわれています。 皆さんマイルドに始める方もおられますから、そうした場合は半年くらいかかる場合もあります。 その移行期にどんなことが起こるか、それは人、様々です、排泄は、体にとどまっていたものが出ていくということですから、色々な症状があります。 深刻なことではなく、事前に理解していれば納得がいくことなのです。 
よくある症状の一つに、軽い疲労感で全身がちょっと重いという感覚があります。 これは今まで高カロリーの食事で、一過性で高い燃焼力を持った非効率なエネルギーで生活していた癖を変えているわけですから、起こりやすいことです。 わかりやすくいえば、エコカーでなくて、昔の燃料消費効率の悪い車みたいなことですよね。 同じ時速をだして、快適な運転をするために今は省エネで、ずいぶんエコカーが増えました。 人間の体もこれからそうなるべきなんですよね。 排気ガスも減る車は、つまり体臭が少なく、正しい排泄が行われる体ということです。



私が体験したことは、何だろうと考えました。 一番思い当たるのは、異常な発汗でした。 昔から汗っかきでしたが、一時期自分自身の体臭が本当に気になりました。 今でも時々まだ排泄しているのか、気になることがあります。 でもずっとよくなりました。 同じような排泄行為として、頻尿を体験する方もあります。 何十年も食べていたものをそんな数カ月で排泄できるものではありませんよね。 時間がかかるということは正しく、マイペースということでよいことです。 学校の先生がお話してくれた笑い話に、先生の脇から排泄された油の話がありました。 マクロビオティック食に移行した3年目あたりだったそうですが、無臭でしたが、ある日すごい量の油のような排泄が脇からあったそうです。 先生は普通のアメリカ人男子学生だったらするビザ大好き生活を長くしていたそうです。 ですから、その排泄はまさしくピザのチーズだと豪語していました?!

私が体験したもう一つの排泄は、体重減少でした。 一時期は一番太っていた時期よりも14キロ減少しました。 マクロビオティックの文献では、大体通常で8キロ前後やせると言われています。 これは体にたまっていた毒素や、停滞していた様々な排泄が起こる為だそうです。学校の学びが終わっても2007年終りには、食べても全然太らないので、少々心配し始めましたが、太らない代わりに、その頃はそれ以上やせることがなくなりました。 2008年の夏に久司道夫先生のグループカウンセリングを受けて、アドバイスを頂いたことをもとに少し食べ方を変えたら、3キロくらい太りました。 今は食事が代わっても本当に変化がありません。不思議なんですけど、体がお腹いっぱいと感じる量が代わったせいもあると思います。 以前ならまだ食べていたものを、もう要らないと思うこともあれば、なぜか旅行中、玄米が食べられなくて、白米はお代わりして3杯も食べたくなったりすることもあります・・・

過剰な水分を取り除くため頻尿というのはわかりやすい排泄です。 ですが、排泄が忙しくなりすぎると腎臓や、泌尿器、呼吸器が忙しく働くため、普通の排泄だけではこと足りず、発熱、悪寒、咳の症状も起こります。これはマクロビオティック食に移行していない人も、冬に食べ過ぎていて、春になり風邪になったり、花粉症になったりすることだったりと同じようなことなんですよ。

頭痛や、あちこちに痛みを感じる場合もあります。 これは今までの収縮と膨張の体の機能が変化している理由から起こります。 生理痛が起こる理由とにています。 生理痛も、筋肉が収縮して起こります。 この収縮の振れ幅が、極陰、極陽の極端なものを食べていると広い振れ幅になり、筋肉の収縮が大きいため、痛みとなるわけですが、私はマクロビオティックを取り入れて、この婦人科系の問題が本当に解消されたことに感謝しています。 以前は痛み止めの薬がなければ辛い痛みだったのが、信じられないくらい楽になりました。 もう薬も必要なくなりましたし、サイクルも満月に来るようになっているのも有難いことです。 月経という名の通り、月と同じサイクルが理想的なんです。 女性の方によってはこの移行期の時期に、生理が数カ月ない場合もあります。 これは体がバランスをとりなおしている時期なので、生命維持に最低必要な部分だけが機能している為です。 バランスが戻れば、より安定して痛みもない生理がくるようになるそうです。 ちなみに私もマクロビオティック食の前には過食が原因で月経血量も多く、7日間もあった生理期間でしたが、今は4日~5日になりました。 本来健康な女性は、生理期間が4日だそうです。 そして痛みもなく、通常の生活ができ、PMSなどの前後も問題もなく、感情の起伏もなく、おまけに昔の人は子宮周りの筋肉がしっかりあったので、月経血の排泄をコントロールすることができたそうなんです。 今の女性が月経血をコントロールできないのは、昔の人が特別な能力を持っていたというわけでなく、むしろ私たち体が退化しているひとつの表れなんですね。 一つのことから奥が深いです。

さて、排泄の続きです。 人によっては、皮膚からの排泄もあります。 湿疹やかゆみ、ニキビみたいなものや、赤い腫れ等があります。 皮膚はもっとも大きな臓器の一つととらえると、過剰な排泄に対して敏速に対応できる臓器ということもわかります。 通常の排泄では間に合わないために皮膚に異常が起こる→これも排泄ととらえると、原因を考えるようになります。 面白いお話を思い出しました。 おでんの練り物系は食品添加物が最も多い食品かもしれません。 おでんセット等にある練り物の材料をご覧いただければわかると思います。 このおでんをたくさん摂取したことで、いつもよりたくさんの食品添加物を摂取した体は排出に尽力するのですが、皮膚にもヘルプを求めました。私たちの体には経絡といってエネルギーラインがあるのですが、東洋医学ではこのライン上にある点を「ツボ」と呼んでいます。 大腸の経絡の最後、大腸20番またの名を迎香(ゲイコウ)といいますが、ちょうど鼻の左と右下の角になります。 おでんを食べた人達数人に翌日同じ反応がありました。 まさにこの大腸経絡20番の迎香に、ニキビのような吹き出物ができたのです。 まさしく大腸が一生懸命排出しようとしている証拠みたいな反応でした。 

腸内環境が変化することで、しばらく下痢や便秘になることもあります。 体が調整しているととらえるべきで、自己観察をしっかりして、腸内を整えるべく、少食にしたり、よく噛んで食べることが必要のようです。

そうそう、もうひとつ私自身の排泄で思い当たるのは、感情の排泄でした。 よく泣きました~。 まだ主人とわかれて間もない時期だったせいもあるかもしれませんけど、感情の起伏が一時的に激しくなるという方もあるそうです。 イライラしたりしてしまったり、感情を表に出すということも排泄のひとつです。 そうしてとらえると、自分を客観的に観察し、問題がないかどうか注意して体と話し合うことができますよね。 必ず原因があるので、自分の生活を見直してみてください。

最後のおまけですが、夢の排泄というのもあります。
学校でマクロビオティックのお手当(レメディー)を集中的に学んでいたとき、ある日リバードリンクというのを飲みました。 リバーつまり肝臓にたまった毒素を排出する働きのあるドリンクなんですけれど、特に肝臓にたまった動物食でできた油を排出する働きがあります。これを試飲した夜、不思議な夢を見ました。 それはかの有名なピータール-ガーのNYステーキハウスレストランで食事をする夢でした。 マクロビオティックをする前に何度も訪れたことがある、NYステーキといえば1、2を争う有名店です。 そこで私はステーキを注文するためにメニューを見ていました。 メニューから注文すると、ウエイターさんが私に "How would you like to cook?" (ステーキの焼き加減はどうしますか?)と尋ねてきました。 そこで私は "Medium rare, please." (少し生加減の焼き方、ミディアムレア)と注文しました。 そして、そ、そこで目がさめました。 ステーキの排泄が確かにあったのかもしれませんね。 ということで、排泄は皆さんにあること、気を楽に受け入れていきましょう。
by artofnature | 2010-02-01 09:14 | マクロビオティック

ニューヨーク在住のマクロビオティックインストラクター&カウンセラーのKiyomiです♪ 私のマクロビオティック講座やお教室のお知らせ、陶芸やクラフト活動、またヨガなどNYライフをお伝えします☆


by artofnature