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映画『Dirt』上映会で

金曜日の夜、CRSにて映画上映会があり、参加して参りました。
「Dirt」という映画です〜!
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ドキュメンタリー系や深刻な環境問題に着手している映画は
多くの場合、暗く、警鐘をならし、
強くなってしまうことが多いのですが、
この映画は、今の状況を知らせながらも何が一人一人できるのか、
とても愛情豊かな、素敵な作品に仕上げられていました。

学びもたくさんありましたが、
監督の慈愛に満ちた地球を人間と同じように観ている所が
随所に感じられて、素晴らしいなあと思いました。

伐採されて、枯れてしまった不毛の大地を
再生する努力をし、実行した人達の10年後などというように、
森の再生や、種の保存へ尽力されている
人間の言葉と映像を随所に盛り込み
今何をどういう風に色々な形で取り組んでいるのか、
そして観客の皆さんとシェアできるようにわかりやすく
構成されていました。

アスファルトの下で眠っていた土地を、
アスファルトを取り除いて、再生する取り組みの教育機関では、
子供達が土と楽しく親しんでいる様子や
そこで収穫したお野菜を食べたり、
手作りのお料理を愛を感じながら頂いている様子、

刑務所の教育の一環として、
ガーデニングなどの就労があり、
それによって確実に犯罪へ戻ることが減っているそうです。
土や緑に触れる事で、人は癒されていることなど
紹介されていて、大変興味深い物でした。

反面、私たちが収穫量を上げる為に今まで行ってきた
単一農業栽培(同じ作物を同じ場所で作ること)は
農薬を使い、土の再生力を低下させ
一時的には収益をもたらしても、長期的な視野でみると
土を枯らしてしまい、砂漠化にさせてしまう原因である事や
アマゾンではどんどんと伐採が進んでいる現実も取り上げていました。

映画の終盤で、ハミングバード(蜂ドリ)の話を紹介していました。
ある時山火事で森が火に覆われ、多くの動物が避難し、
ただ呆然と火を見て、何もしていない様子の中で、
蜂ドリだけは、たった一滴の水であろうと、
その火事へ水をかけ続けました。
動物達は蜂ドリに
「そんな無駄なことをしてどうなるんだ」
というと、
「僕ができることをただしているだけだ」と
答えました。

この考えは直ちに私たち、観客へ投げかけられます。
大きなことをする必要はないのですよ。
ただできることをすればいいのです。。。

私は映画をみていて、つくづく現代人が土に対して行ってきた事を
同じように人間にしている感覚がありました。
同じ物を季節も土地感も関係なく、精製され大量工場生産されている
そういう物をたくさん食べるのはやっぱり寂しいだけじゃなく、
確実に人間を不毛の大地と同じように弱らせ、無感情にさせ、
そして砂漠化するように、もう生きて行くのがつらくなるのではないか。。。

手作りで、愛情がこもったお料理、
季節やその土地にあった
様々なバラエティにとんだ野菜一杯の料理。。。
それが大切なことで、それを私は紹介していきたいな。。。
マクロビオティックにはその神髄が随所にあり、
それだけじゃなく、伝統料理、お母さんの、女性の
愛情たっぷりのお料理。。。
皆食べて私たち土が再生するように、
私たちも魂の神殿である、身体を大事にしたいですね。。。

日本字幕だったので、とても見やすくて、
この映画をもっとたくさんの方に観て頂きたかったな。
参加していたゆきさんが、
私が話している所を撮影してくださいました。
ありがとうございます。ぺこり。

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by artofnature | 2013-05-12 12:33 | NY life

ニューヨーク在住のマクロビオティックインストラクター&カウンセラーのKiyomiです♪ 私のマクロビオティック講座やお教室のお知らせ、陶芸やクラフト活動、またヨガなどNYライフをお伝えします☆


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